この記事は平成2018年10月21日(日)の夜にかいています。
菊花賞が行われた日曜の夜です。
菊花賞は残念ながら外れてしまいました。
結果がこちら
ルメール→デムーロ→武豊で3連単10万の配当です。
なぜ、騎手順で書いたかというと、みなさん思ったでしょうから・・
またデムルメかーーーーーー!!!
武豊まではできすぎですが、デムルメ買っとけばいいんじゃない?って今まで何度も聞いてきたし、言ってきました。
2017年昨年も重賞ずっとデムーロかっとけばかなり、勝ったんじゃない?ってありましたよね。
このデムルメ説について自分なりに考察してみました。
騎手起用について!ルメール・デムーロは儲かる騎手なのか?
まず自分の見解はおいといてデータをみてみます。
ルメールの分析
2017年単勝人気順の成績です
2017年 | |||||||
人気順 | 総件数 | 1着 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収率 | 複回収率 |
1 | 341 | 130 | 38.1 | 58.7 | 70.4 | 80.1 | 88.5 |
2 | 199 | 43 | 21.6 | 37.7 | 55.8 | 80.2 | 85.9 |
3 | 133 | 18 | 13.5 | 29.3 | 41.4 | 73.5 | 78.9 |
4 | 63 | 2 | 3.2 | 15.9 | 23.8 | 26.3 | 56.2 |
5 | 27 | 2 | 7.4 | 18.5 | 48.1 | 75.6 | 123 |
6 | 20 | 2 | 10 | 15 | 20 | 138 | 83.5 |
7 | 14 | 0 | 0 | 7.1 | 7.1 | 0 | 26.4 |
8 | 7 | 1 | 14.3 | 42.9 | 42.9 | 272.9 | 237.1 |
9 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
10 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
12 | 2 | 1 | 50 | 50 | 50 | 1060 | 275 |
8人気・12人気のところで穴をあけているので回収率は高いですが、基本的にはもうからない騎手といえます。
なぜならルメールだから買っておこうという過剰投票になりやすい騎手だからです。
まずこの事実を覚えておいてください。
ルメールは基本的に過剰人気になりやすく儲けにくい騎手である!(それでも実力があるのでこの成績でふんばってるともいえる)
次にグレード別の成績をみてみます。
2017年 | |||||||
グレード | 総件数 | 1着 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収率 | 複回収率 |
G1 | 22 | 4 | 18.2 | 27.3 | 40.9 | 125 | 91.4 |
G2 | 20 | 6 | 30 | 45 | 50 | 160.5 | 94 |
G3 | 28 | 4 | 14.3 | 25 | 32.1 | 102.1 | 58.9 |
特別 | 211 | 54 | 25.6 | 45 | 59.2 | 80.2 | 93.5 |
その他 | 528 | 131 | 24.8 | 41.7 | 54.9 | 71.6 | 82.7 |
グレード別で成績をみると、ある条件で儲かる騎手かわります。
ある条件とは重賞です!
べた買いでなんとG1~G3の回収率が100をこえてくるのです。
僕のブログのテーマでもある「101%以上の回収率をめざす」は昨年に関して言えば、「重賞でルメールを買う」この条件だけでクリアできることになります。
昨年がたまたま良かっただけなのか?
今年にはいって、今日の菊花賞の結果はいれずにみてみます。
2018 | |||||||
グレード | 総件数 | 1着 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収率 | 複回収率 |
G1 | 12 | 4 | 33.3 | 33.3 | 33.3 | 188.3 | 64.2 |
G2 | 18 | 5 | 27.8 | 50 | 55.6 | 127.8 | 93.3 |
G3 | 19 | 6 | 31.6 | 52.6 | 63.2 | 93.7 | 132.6 |
その他 | 416 | 107 | 25.7 | 44.2 | 58.7 | 65.2 | 83 |
特別 | 157 | 41 | 26.1 | 41.4 | 54.1 | 72.9 | 85.4 |
はい!今年も重賞でルメールをかえばおおきく儲かっていることがわかります。
今日の菊花賞を含めると、またG1のとこの回収率があがりますね。
はっきりいって異常な成績です。これって【傾向】としてもう成立しますよね?
デムーロの分析
同じようにデムーロもみてみます。
2017 | |||||||
人気順 | 総件数 | 1着 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収率 | 複回収率 |
1 | 509 | 171 | 33.6 | 53.4 | 66.4 | 72 | 82.9 |
2 | 350 | 77 | 22 | 40.6 | 50 | 84.5 | 78.3 |
3 | 172 | 30 | 17.4 | 29.7 | 44.2 | 98.7 | 85.6 |
4 | 95 | 11 | 11.6 | 21.1 | 34.7 | 77.3 | 81.7 |
5 | 34 | 5 | 14.7 | 26.5 | 41.2 | 123.2 | 110.3 |
6 | 15 | 0 | 0 | 6.7 | 6.7 | 0 | 28.7 |
7 | 12 | 2 | 16.7 | 25 | 33.3 | 275 | 155 |
8 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
9 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
12 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ルメールと同じく過剰人気になりやすく儲かりませんね。特に1番人気の馬には過剰投票がさらにはいりやすくなります。
1番人気のデムーロのべた買いではもうからない。
ではグレード別の成績です。2017年・2018年つづけてどうぞ!
2017 | |||||||
グレード | 総件数 | 1着 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収率 | 複回収率 |
G1 | 21 | 6 | 28.6 | 38.1 | 61.9 | 181.9 | 150.5 |
G2 | 22 | 8 | 36.4 | 40.9 | 50 | 148.6 | 83.6 |
G3 | 21 | 4 | 19 | 33.3 | 42.9 | 91 | 67.1 |
その他 | 401 | 100 | 24.9 | 43.4 | 55.1 | 74.1 | 82.9 |
特別 | 200 | 53 | 26.5 | 38 | 49.5 | 95.4 | 78.6 |
2018 | |||||||
グレード | 総件数 | 1着件数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収率 | 複回収率 |
G1 | 12 | 1 | 8.3 | 16.7 | 25 | 29.2 | 45 |
G2 | 18 | 4 | 22.2 | 38.9 | 50 | 66.1 | 79.4 |
G3 | 20 | 4 | 20 | 40 | 55 | 151.5 | 126 |
特別 | 154 | 34 | 22.1 | 41.6 | 56.5 | 76.4 | 82.9 |
その他 | 323 | 82 | 25.4 | 44.3 | 55.1 | 74.1 | 79 |
今年はG1・G2に関しては成績ふるわずですが、G3では結果をだしています。
ただ2017年の成績をみるとG1成績をもう少しあげてきそうな気がしますよね?
ルメール・デムーロ共にいえるのは、平場にくらべ重賞になれば回収率があがるという事です。
ルメール・デムーロが重賞で回収率が高いのは偶然か必然か?
少し話がそれますが、昨年自分の師匠とよべる方にであいました。
年間とおして競馬を楽しみ140%ほどの回収率でした。そのあたりのサラリーマンの年収位をかせいでると言っていました。
血統を信じていなかった自分に血統を教えてくれた方です。自分よりも若い方でしたが、礼儀正しく、親切にいろんな事を教えてくれました。
残念ながら現在は連絡がとれていないのですが、約半年にわたってかわしたメールは今でも保存してあり、時々読み返しています。
その中の1部を抜粋します。
初めて意見交換したあたりに説明したかもしれませんが競馬新聞やネットの競馬予想は邪魔になるというのは分かってもらえたと思います。
みんな情報に踊らされ過ぎです。人は新聞を見ると無意識に自分に都合の良い情報に目が止まっている筈です。
これらの考えが身に付いたのは個人的興味で人間行動心理を勉強したからかもしれません。
自分でこうやって冷静に振り返るとコレが馬券で勝ち続けられるようになった時期と近いかもしれませんが、本当のところは分かりませんが…
亀谷の血統理論は重要ですが、これとて確率論。
要は如何に来る可能性の高い馬を選び続けるかだけです。
今日触れた厩舎もそうです。厩舎成績はたまたまそういう勝率連対率の成績になった訳ではなく、あらゆるファクターがあって必然的にそうなっている訳で理由はあるはず。
我々には真の理由なんて分かりようがないですし、知らなくても馬券は組み立てれます。
少しずつ少しずつ確率を上げて行く努力を惜しまないこと、それを続けていると色々気付きもあります。
太文字にしたところに注目です。
【傾向】としてでている結果にたいして、理由があるはず。そしてその本当の理由はわからなくても馬券を組み立てることができるというのです。
これって、今回のルメール・デムーロの回収率と同じなのでは?
理由はあるはずです。できることなら真の理由にもせまりたいところです。
重賞でルメール・デムーロが回収率が良い理由を仮定してみました。
①単純に騎乗技術が優れている
②重賞で勝てる可能性の高い馬にのれる
この2つの理由が大きいのではないか?
①単純に騎乗技術が優れている
①に関しては、平場でも騎乗技術は1流なわけですから、矛盾してしまいます(平場のルメールは儲からない)
これには自論が2つあります。
1つは、平場のレースでは全て「勝ち」にきていないのでは?ということです。俗にいう競馬を教えるレースというものが存在しているのではないか?
もう1つは、馬券を買う購入者の目線です。平場ではルメールだから買っておこうという心理が強くはたらくのに対して、G1になると騎手以外のファクターで馬券が売れてしまうからではないかと思うわけです。
だから、今回の菊花賞でも「ルメール」が7番人気だったのではないでしょうか?
まぁでも本当の理由などわからくてもいいのかもしれません。とにかく平場では儲からないが重賞では回収率が高い!
これはまぎれもない事実なのです。
騎乗技術が高いだけでは、この偏りはでないという事です。馬券購入者の予想方法が重賞になるほど複雑なものになっているからではないか?
②重賞で勝てる可能性の高い馬にのれる
僕はこの②の理由が大きいと思っています。
みなさんご存じだと思いますが、生産者としての地位は「社台グループ」が牛耳っています。
1995年、吉田善哉氏が繁殖牝馬8頭を手に社台牧場から「社台ファーム」をたちあげました。
その後、アメリカに渡りノーザンテーストなどを購入。そして1990年サンデーサイレンスを16億5000万で種牡馬として購入した。その産駒は初年度から活躍し、生産者としての地位を確立した。現在でも社台グループが競馬会を牛耳っています。吉田3兄弟の長男照哉氏が社台ファーム、次男勝己氏がノーザンファーム、3男晴哉氏も社台関係でしたよね。晴哉氏の長男はG1レーシングの代表。吉田一族によって現在の競馬会はなりたっているといっても過言ではない。

よく、ノーザンファームの運動会っていわれるのはこういうことか~

芝の重賞ではほとんどが社台グループの馬になるぞ!
馬主はそれぞれだけど、生産者レベルでいうと、社台ばっかり。
今回の菊花賞を少しみてみましょう。
2018 菊花賞 | ||||
番 | 馬名 | 騎手 | 馬主 | 生産者 |
1 | アイトーン | 国分恭 | 深見 富朗氏 | 新冠タガノF / 新冠 |
2 | グレイル | 岩田康 | ㈱カナヤマホールディングス | ノーザンF / 安平 |
3 | ブラストワンピース | 池添謙 | ㈲シルクレーシング | ノーザンF / 安平 |
4 | ジェネラーレウーノ | 田辺裕 | Gリビエール・レーシング | 新生F / 日高 |
5 | エポカドーロ | 戸崎圭 | ㈱ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン | 田上 徹 / 新ひだか |
6 | メイショウテッコン | 松山弘 | 松本 好雄氏 | 下屋敷牧場 / 新ひだか |
7 | ユーキャンスマイル | 武 豊 | 金子真人ホールディングス | ノーザンF / 安平 |
8 | カフジバンガード | 幸英明 | 加藤 守氏 | 酒井牧場 / 浦河 |
9 | エタリオウ | Mデム | Gリビエール・レーシング | ノーザンF / 安平 |
10 | アフリカンゴールド | 松若風 | ゴドルフィン | ダーレー・ジャパン・F / 日高 |
11 | コズミックフォース | 浜中俊 | ㈲サンデーレーシング | ノーザンF / 安平 |
12 | フィエールマン | ルメー | ㈲サンデーレーシング | ノーザンF / 安平 |
13 | タイムフライヤー | 和田竜 | ㈲サンデーレーシング | 社台コーポレーション白老F / 白老 |
14 | グロンディオーズ | モレイ | ㈲サンデーレーシング | ノーザンF / 安平 |
15 | オウケンムーン | 北村宏 | 福井 明氏 | ノーザンF / 安平 |
16 | ステイフーリッシュ | 藤岡佑 | ㈲社台レースホース | 社台F / 千歳 |
17 | シャルドネゴールド | 藤岡康 | 青芝商事㈱ | パカパカF / 新冠 |
18 | グローリーヴェイズ | 福永祐 | ㈲シルクレーシング | レイクヴィラF / 洞爺湖 |
18頭中、社台グループが10頭。まさに社台グループの運動会ですね。
1着~3着はノーザンファームの馬でした。
ここで生産者サイドからの目線で、騎手起用を考えてみます。
当然G1ですから、賞金が大きいのでとりたいですよね。
賞金だけではありません。自分の生産馬がG1馬になれば、また次の馬が高く売れます!
だから、ぜがひでもG1は当然勝ちたいのです!

当たり前のはなしじゃん

おれとしたことが、ついあつくなってしまった
そうなんです!G1というチャンスを一度たりとも逃したくないのです。
だとすると、1番勝つ可能性のある馬に1番騎乗技術があって今までも期待に応えてくれたルメールに依頼をする!
ということにならないですか?
僕が生産者ならおそらくそう願いたい。
そして今回の菊花賞です。
ルメールが7人気にあまんじたフィエールマンに騎乗する事になりました。
ひょっとしていけるかもしれない?
まぁ経験を積ますためにでてみるか?
こんな軽いノリで騎乗することになったのでしょうか?
そんなわけなかったのです。
これだけノーザンファームの馬がいるなかで、トップジョッキーであるルメールがフィエールマンの騎乗に選ばれたのです。
もちろん勝てると期待しての騎乗だったに違いないわけです。
馬主とのからみ、目に見えない事情は、僕たちにはわかりません。結果としてルメールがフィエールマンに騎乗する!これだけで買う理由になったと思うわけです。
そして、その期待に応えるだけの騎乗技術があるから、ルメールの重賞での回収率が異常なわけです。
デムーロも同じです。重賞での勝負強さを今まで積み重ねてきたからこそ、依頼したくなります。
勝つ可能性の高い馬にのるチャンスが多いはずです。
この後の秋のG1も、生産者、デムーロ・ルメールというところは意識していきたいと思います。
血統や展開、馬場適正などの傾向よりも、騎手成績としての【傾向】が強くでているのなら、素直にこっちにのった方が回収率は高くなるのではないかと思うわけです。

そういいながら、別のファクターで予想しがちだけど・・

それが競馬の楽しさでもあるから、それはいいと思う。ただひもくらいには無条件でいれとけー!
デムルメが重賞で回収率が高いことには、きちんと理由があったと思うわけです。そしてこの【傾向】は、今後のG1でも継続すると僕は予想します。
「外厩」の事もかこうと思っていましたが、長くなったので今回の記事はここまで。
次回「外厩」について記事にしたいと思います。

結局、デムルメ買っておけ!ってことを長々と書いただけ?

そういうこと(笑)

それでも、それだけだとくやしいので、うんちくを語らせてください。
僕は12番フィエールマンは3頭軸の1頭に選びました!ただデムーロのエタリオウの評価をひとつさげてしまい不的中となったわけです。
位置取りがうしろなので、差し届かずが頭によぎったからと、デムーロが最近調子おとしているように思えたからです。なめてしまいました。あと人気してるからというのも理由です。
それはともかく、フィエールマンをルメールだからという理由以外で選んだので、かたりたい。
ディープインパクトを倒すのはディープインパクトという名言が亀谷さんの本にあります。
そしてディープ産駒は初物に強い、新たな刺激によってパフォーマンスをあげるというのもあります。
これは僕のバイブルでもある「血統ビーム」という書籍にかいてあるのです。
今回、フィエールマンは、初のG1(格上挑戦)、初の3000m!
これだけで充分買う要素があり、そこにルメールが騎乗!そして7番人気。
僕のなかでは、デムーロのエタリオウより妙味を感じたのです。
あとは素直にデムーロを相手に残しておけば良かったのです。

もう・・いいか?

はい・・的中させてドヤ顔でいいたかった・・

この失敗をもとにこれから、まきかえしていこうぜ!